2016年9月4日(日) 開場13:30 開演14:00
遊美工房にて)
◇プログラム◇
朝吹 英一:火華
バーンスタイン:「ウエストサイド物語」より
P.タナー:マリンバとピアノの為のソナタ 他
参加料:2,000円(中学生以上:8月27日必着のご予約まで)※8月28日以降の受付及び当日までは2,500円 小学生以下無料(ただしじっと静かにお話・演奏を聴ける方のみ参加可)
会期中の様子
4回目を迎えたお話コンサートの今回のパートナーはマリンバの陶山京子さん。
ピアノの岡さんは「マリンバとのアンサンブルは全く初めてでした。何をどう合わせたらいいのか、それを探るためにそもそもマリンバはどんな楽器なのか、木琴ですよね?と問うことから始まりました。マリンバの奏法、音色、歴史なども交えて色々と伺う中で、ピアノもマリンバと同じ打楽器(弦をハンマーで打つ)であることが、大きな葛藤を生みました。打楽器的な奏法はもちろんありますが、クラシックでは多くの場合ピアノを打楽器と捉えず、打楽器として弾かないように努めるからです。
打楽器というと、強弱、リズムやノリなどに重きを置いた表現と考えていましたが、陶山先生とアンサンブルを進めていくうちに、そうではなく、打つことで音を生む楽器で、その余韻も含めた音色で音楽を奏でる楽器であることは、どの楽器とも、もちろんピアノとも同じということだったのです。表現や音色を融合させるために、打つことで音が生まれる点を意識しながら、マリンバのようにピアノを弾いてみようと思うに至りました」と、演奏者ならではの様々な葛藤を率直に語られました。演奏者の生の声を聴けるのもこのコンサートの醍醐味です。親しみやすい曲から、マリンバの特性をしっかり魅せる曲まで、バラエティ豊かな選曲で、お二人のお話と合わせて刺激の多い時間になりました。