2016年11月19日~23日

会期中の様子

3回目を迎えた「玉島茶室巡り」の調査報告を兼ねた展覧会では、起こし絵による茶室の紹介、滝沢千恵子様からお貸しいただいた襖絵(大橋錦波作)の展示、初心者向けのお茶会と例年行っている記念茶会、池田俊彦先生による講演会と盛りだくさんの内容で、盛況のうちに終わりました。

遊美工房

展覧会では玉島茶室群研究会による調査を元に和紙で作成された「起こし絵」(協力:佐藤隆彦/佐藤園芸)により、お庭(露地)とのつながりが重要な茶道の空間をより分かりやすく伝えることができました。初心者向けの茶会では器楽堂康子さん、ゆう子さんの丁寧なご指導で、作法だけでなく、心構えや楽しみ方なども伝えていただき、「お抹茶がとても美味しかった」、「茶道の世界は面白いんだ」と参加者にも喜んでいただけました。記念茶会では、曇りのため昼間でも暗くなった茶室に和蠟燭を用いて夜の雰囲気を醸し出し、夜咄(よばなし)の茶会を演出した貴重な時間になりました。

遊美工房

また遊美工房で2回目となる池田先生の講演会では、玉島の茶室のそれぞれの特徴を写真や図を用い、床の間の話を中心に、茶室のつくり・各部分の名称や役割を分かりやすく説明していただきました。玉島に現存する茶室をみるだけでもそれぞれに個性や特徴などがあり、玉島が今でも茶の湯文化の根付いた土地であることを再認識する機会にもなりました。

遊美工房